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    • 2018.03.29 Thursday
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    本当の嘘つきは自分が嘘をついているという自覚がないそうです

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       アラサーちゃんに関する騒動を見ていてふと、学生時代にバンドをやっていた頃のことを思い出した。

       そのときおれはちょっとだけ作曲をやっていた。
       といっても音楽理論も知らない芋っ子ギター少年であったおれは、ギターをじゃかじゃか弾きながら気持ちのいいコード進行を探し、後付けでメロディをくっつける、というやり方でしか曲を作れなかった。
       ただあるとき、いきなり頭の中にかなりフックの強いメロディが降りてきたことがある。
       ほんの10秒くらいの短いフレーズだけど、堂々と曲の骨格になりそうなもので、そのとき「あれ、これひょっとして名曲じゃない? おれすごくね?」とニヤけた記憶がある。
       でも、なんだかんだそのメロディを一曲に仕立て上げることまではしなかった。
       自分でも、コードからじゃなくていきなりメロディが降ってきたことを、無意識に妙だと感じていたのかもしれない。

       そのフレーズがFoo Fightersの『This is a Call』のAメロそのまんまだったことに気づいたのはその数年後のことだった。

       不思議なのは、このメロディが頭に浮かんだとき、おれは『This is a Call』という曲をおそらく聴いたことはあったにしろ全く認識してはいなかった、ということだった。
       この曲を聴いたことがあるとしたら、練習の時に他のメンバーに聴かせてもらったか、たまたま街かどこかで耳に入った、というくらいだと思う。でもいつどういう形で聴いたか、はっきりした記憶は全くない。
       この曲が冒頭を飾るFoo Fightersの1stは聴いていない。当時も今もこのアルバムは持っていないし、レンタル屋で借りたこともないから、家で繰り返し聴いていたなんてことはあり得なかった。この頃はまだYouTubeもないからネット上で聴くのも無理だ。
       ただ当時、Foo Fightersの2nd『The Colour and The Shape』はさんざん聴いていたので、どこかでこの曲を耳にしていた可能性は相当高い。「観てはいないけど目には入っている」みたいな状態に近いか。
       つまり、おれはちらっと聴いた曲をいったん忘れ去り、その後ふと頭によみがえってきたのをオリジナルと勘違いして無意識にパクっていた、ということになる。

       自分の意思とは関係なくパクってしまっている、というのはなかなかに恐ろしい。
       目が覚めたら足元に死体があって自分の手が血まみれ、みたいな状態だ。
       おれはやってないといくら言い張ろうが、状況証拠が揃っている。
       これまで色々起こったパクリ騒動のうち何%かは、「自分がパクってしまったらしい」と認めたパターンがあるんじゃないかと想像している。
       すでに世に出た自分の作品にも、そういう部分が人知れず存在するんじゃないか、とか考えだすとだんだん胃が痛くなってくるのでやめておくけど……。
       基本的に自分の記憶を一切信頼していないので、常にそういう恐怖に駆られてはいる。

       んで、自意識をネタにしたあるある系漫画じゃなおさら起こりやすいんじゃないだろうか、とかなんとか考えながら編集部の謝罪文を見たら意識的にやった風だったのでズコーと椅子から転げそうになったんですけどね。
       ただこれ、『今日のゲイバー』自体は間違いなく読んだことはあるけど内容は忘れていて無意識にパクった、っていうのが真相だったら峰さん的にはさらにしんどい展開じゃないかとも思う。

       余談だけどひとつだけ、この謝罪文を読んでモヤッとしたところがある。
      「オマージュ的に当該作品を踏まえたうえで、さらに展開を加える形で4コマ化」という一節だ。
       確か以前、とり・みきさんがこう言っていた。
      「元ネタがバレたら困るのがパクリ、バレなきゃ困るのがオマージュ」。
       このケースでは明らかに元ネタがばれて困っているわけで、なんでもかんでもオマージュって言っておけばいいってもんではないですね。

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        • 2018.03.29 Thursday
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        コメント
        こんにちは

        元ネタがバレたら困るのがパクリ、バレなきゃ困るのがオマージュ

        っていうのは山下達郎ではないかと

        とりみきは山下さんと親交があるそうなので、引用したのかもしれません
        • 調布在住
        • 2015/12/05 5:47 AM
        そうなんですね、サンデーソングブックでも盗作問題を扱ったことがあるそうですし、そのあたりでの発言でしょうか。
        いずれにせよ、本質を突いた言葉だと思います。
        • 伊藤螺子
        • 2015/12/11 12:59 AM
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